「さっちゃん。探すの手伝って?」

「えぇ~っ」

「…お願い!!」
「クス。嘘よ。いいわよぉ~!純情心が可愛い~~♪」
馬鹿にしてるよね…?
絶対に…!!

でも、ありがたい。

因みにさっちゃんの名前は、安藤紗月。私と名前が似てるんだよね。


さっちゃんは今時って感じの子なの。
おシャレさんで、お姫様みたい。

それに比べて私は、いたって普通。
つまらない。見た目も中身も…

……ハァ…



「そういえば、美月は部活どうするの?」

「ん?帰宅部だよ??」

「バスケはやらないんだ…?」

「うん。中学では何となくやってただけだし。」

それに、あの人探さなくちゃ。