神様娘の憂鬱







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“ミーン、ミーン”



夏の太陽が痛いぐらい照っている。


蝉が元気よく鳴いている中、病室のある1室だけはシンー…としていた。





“ピッ…ピッ…ピッ…”



その病室には機械音だけが流れる。


そこには今にも泣きそうな母親とその肩を抱く父親、そして医者と看護師。



その真ん中には小さな少女が横たわっていた。




そして--…





“ピッ…ピッ…ピ-----!”





「リ、リカっ・・・」



母親は娘の傍にかけより、涙を流した。


父親も肩を震わせていた。





しかし、そこには叶音の姿はなかった。