繭・・・。 そんなに立て続けに聞かなくても…ι けど、そんな姿が嬉しくてクスッと笑ってしまった。 「大丈夫だよ。怪我もしてない。急に置いて行って、ごめんね」 そっと繭の頭を撫でた。 「そ、それで?幽霊はいた?」 そう言ったのは、もちろん小松さん。 ほんと、この子の好奇心はすごいι 「あー…、あれは幽霊じゃなかったよ。 “コウモリ”だった」 「「「コウモリ!?」」」 さすがに『赤ちゃんの幽霊でした』なんて言えないよι 「どこからか迷い込んできたみたい。最後には校舎の外に出ていったよ」