神様娘の憂鬱



安らかに人々が暮らしている。


天界はそんな素敵な場所。





『・・・・うん!ぼく、いく!』




よかった・・・


赤ちゃんの笑顔を見れて、一安心。


これで幽霊騒ぎの噂もなくなるね。





「翼」



「あぁ…」


翼は黒板に近づき、チョークを手にとって赤ちゃんの傍に行った。




天界に送る方法は簡単。



幽霊の下に転送用の陣を描く。


そして、呪文を唱えるだけ。






「・・・あれ?」




ふと手に持っていたカーテンをよく握ってみたらわずかながらに霊力を感じる。



でも、これはあの赤ちゃんとは違う。


もちろん私のとも翼のものでもない。