神様娘の憂鬱



そっか…



“外で遊びたい”



この思いの強さが人間界に意思を残させ続けたんだ。





「ねぇ?ぼく」


私はしゃがみこんで、赤ちゃんと目線を合わせた。





「ぼくは悪くないよ。
ずっと1人で寂しかったんだよね?
思いっきり遊びたかったんもんね?」




その気持ち・・・わかる気がする。


小さい頃から自分は天界人で、みんなと違うということが嫌だった。



しかも神様後継者の私は小さいときは危ないからって、周りのようになんでも自由にさせてくれなかった。



習い事とかも…天界人には必要ないってわかってても習い事に行く子がうらやましかった。