でも、どうしてこんな小さな赤ちゃんが…
「おい、ガキ。一体何者だ?」
「ちょ、翼!」
そんなぶっきらぼうに聞いたら泣いちゃうよ?
と言おうとしたら、落ちた黒い布が目に入った。
そういえば…
この黒い布もさっき理科室でクラスの子が幽霊と間違えた黒いカーテン。
・・・・なるほど。
この黒いカーテンが、悪魔の黒いツバサに見えたわけか。
『ぼっ、ぼくぅ・・・、気付いたらここにいて・・・!』
幽霊の赤ちゃんは泣きながら話しだした。
『ぼくっ。生まれてすぐ死んじゃって…。み、みんなみたいにお外で遊びたくてっ・・・』
「・・・・」


