「なに固まってんだよ。危ねぇだろ」 「な、なにって!それは!・・・あれ…?」 そういえば体が普通に動いてる。 声も出せている。 さっきのは気の…せい? いや・・・・でも確かにさっきのは・・・・ 考え込んでいると、黒い物体がゆっくりと起き上がった。 「こいつ・・・!」 まだ動けるの? 翼と共にサッと身構える。 ――辺りは不気味に風が吹く。 黒い物体は起きあがったまま動かない。 どう攻撃してくる――? 静かに黒い物体を見つめた。 『ふ、ふぇぇ~~!』