神様娘の憂鬱



“力”を使おうとしたら、突然体が動かなくなった。


まるで金縛りにあったように―




うそっ・・・・



言葉を発することさえできない。



突然の出来事にパニックになるが、目の前の黒い物体はスピードを緩めない。





やられる---




ぶつかるギリギリのところで瞼を閉じようとすると
どこかから光の玉が飛んできた。




“ドン!”



光の玉は黒い物体に当たり黒い物体は吹っ飛んだ。




なにが…起こったの・・・?













「ったく・・・

だから気をつけろって言っただろ」





――!


つ、翼!?




いつの間にかドアのところに翼が立っていた。