神様娘の憂鬱





それから家庭科室や教室にも行ってみたけど幽霊はいない。


迫力満点だけど!





「幽霊いないね~」


そう言いながら、みんなと廊下を歩く。




だいぶ時間も経ったし、もうそろそろ終わりかなぁ、っと呑気に考えていたら






“ゾクッ!”



「――!!」



バッと後ろを振り返ったけど、なにもいない。




なに・・・?

さっきの悪寒は……





「どうしたの…?叶音」



「う、ううん。なにもない・・・」



…気のせい?


でも、なにか嫌なものがいる気がする・・・





「ねぇ。いろいろ見たし、も・・・」


そう小松さんが言いかけた瞬間――