神様娘の憂鬱



「か、叶音ちゃ~ん…?」


ビクビクしながら、みんなが物陰からこっちを見る。





「ねぇねぇ。もしかして幽霊ってこれじゃない?」



    ・・
笑って、それを引っ張った。





「「「…カーテン?」」」



「うん!」



私の手には真っ黒のカーテン。


いつもはちゃんと止めてあるけど外れてる。


窓も開いてる。



たぶん風が吹いた時にカーテンがなびいて、幽霊に見えたのかな?





「なっ…なんだ~…!」


みんな安心したのか座り込んだ。



ふふふっ。


やっぱ、みんなも怖いんだよね。



そんな姿のみんなを見て私も少し安心する。