日付がすっかり変わり、夜の2時。 幽霊が出やすいといわれる丑三つ時。 校門の前に行くといくつかの懐中電灯の光が見えた。 「神埼さーん!」 小松さんが楽しそうに手を振る。 「こんばんは、小松さん」 夜中の2時なのに昼休みのメンバーが全員集まっていた。 みんな、大丈夫なの? そんな雰囲気を感じさせずに、みんなうきうきしている。 ただ1人を除いて・・・ 「叶音~~!」 「わっ、繭!」 最早、半泣き状態の繭がギュウと腕にしがみついてきた。 それにしても・・・・