「そうそう!最近やけに広まっているんだけど…」


繭の隣の女ん子が遠慮がちに口を開いた。





「この学校に林があるでしょ?

そこに出るんだって・・・・」



「出るって、幽霊が?」




「ううん。・・・・・悪魔が」



「「「・・・悪魔?!」」」


みんなの声が揃った。


思わず私も言ってしまった。




だって悪魔なんて・・・





「えぇ~、それ嘘でしょ?」


違う子が少し疑った。





「ううん!私、見たの!
部活で遅くなって暗い学校を出ようとしたら・・・後ろの林から黒い翼をつけた人が…!」


話ながら、その子は顔が青ざめていく。