確かに他の子たちよりは一緒にいる時間は長いけど、ここまで制限されるのは嫌っ! 「ほらっ。帰るぞ」 「あ、ちょっと~!」 私はそのまま翼に引っ張られながら教室を出た。 いくら私のほうが“神力”が強いっていっても、ここは人間界。 そして所詮は男と女。 結局は、翼には負ける。 「ほんと、いい加減にしろよな。叶音」 帰り道、翼の呆れた感じで私を見てくる。 「いい加減って、私だって普通の女の子と同じ生活がしたいの。 翼だけ先に帰ればいいでしょ!」 プイッと目を逸らした。