「行くー♪」 そう言って傍に行こうとしたら… 「叶音は駄目だ」 “グッ”と翼に制服を引っ張られた。 ムッ! 「いいじゃん、翼。カラオケぐらい」 「駄目だ」 翼は頑なに許してくれない。 放課後もいつもこう。 カラオケとかゲームセンターは危ないからって、なかなか行かせてくれない。 もう子供じゃないのに…! しかも周りは、私達が無言で睨みあっているのに… 「天越くんと神埼さんってほんとう仲いいよね」 「うん。幼なじみって、うらやましい~!」 微笑ましく見ているι