翼も嫌な顔一つせず、にこやかに話している。
もし…私が神様の後継者じゃなくて普通の女の子だったら、
きっと話すら出来なかったんだろうな…
そう思うと複雑になる。
「叶音~?お昼行かないの?」
「い、行くよ!」
私は気分を入れ替えて教室を出た。
***
“キーンコーンカーンコーン”
そして今日1日、終了のチャイムが教室に響いた。
「う~…。終わった」
私は「ん~…」と体を伸ばした。
「神埼さーん!今からカラオケ行かない?」
クラスの女の子達が声をかけてくれた。
カラオケ!♪
一瞬にしてテンションが上がる。


