神様娘の憂鬱



「あれ?叶音。望(ノゾミ)さんじゃないの?」


繭がポツっと呟いた。





そう。
そこにいたのは、後輩に囲まれて優雅に微笑んでいる
私の実の姉、望ねぇだった。



望ねぇは私に気付いたみたいで手招きをした。



周りの人たちは尊敬の眼差しで見ているが、私はその笑顔に恐怖を覚えてしまうι




私は急いで望ねぇの元まで走った。





「ど、どうしたの?望ねぇ」


すかさず作り笑い。



もう、嫌な汗が止まらないよ~







望ねぇは未来の女神様候補。


今は近くの大学に通っている。



優しい笑顔に気品溢れる雰囲気を持ち、卒業した今でも人気がある。