同じ教室…そして…席が隣…

胸の音が速くなる。

―キーンコーンカーンコーン…―

俺は席に向かった。

話したほうがいいのか話さないほうがいいのか分からない。

どうするべきなんだ…



美希は外を見ている…



毎日そう…



ちょうど、綺麗な空だった。

拓馬「ねね…空綺麗だね…(笑)」


何急に言ってるんだよ…逆にひかれるんじゃねーか…

美希「…そうだねぇ…あたし…いつも空見てるんだけど…今日が…一番綺麗かなぁ…」


俺はその言葉に胸の音さらに速くなった。今まで…こんな事はなかった。

拓馬「そ…そうなんだ…」

美希「…うん」


結構…おとなしい子なんだ…


俺はその日以外話すことはなかった。

そして…1年生の最後の日…

あの日以外話せなかった…ものすごく後悔している…


先生からクラス発表の紙を渡された。


すぐに美希の名前を探した。

拓馬「伊藤美希…伊藤美希…伊藤…美希…」

美希は4組で俺は…5組だった。

聖「隣だなっ!!!」

拓馬「話しかけるな…」

聖「は…?」

聖は4組…だから美希と同じだった。

俺は屋上に走って向かった。


―ガチャッ―

あの日話した日と同じ空だった。

拓馬「もっと…話すべきだった…何やってたんだろ俺…」

しゃがみこんで呟いた。

――――――…
―――――…
――――…



そして2年生活が始まった…