屋上に着いた。

授業はもう始まっている。

千明「なんで半年しかいないんだ…?」

拓馬「母親のためなんだ。」

千明「母親…?」

拓馬「話してなかったな。」

千明「?」

拓馬「俺の母親は海外にいるんだ。日本が嫌いで。」

千明「え…なんで…?」

拓馬「父親が日本にいるから。」

千明「…」

拓馬「俺の父親は鈴木聖の父親だ。」

千明「?!」

拓馬「俺が生まれる前父親は浮気してたらしい。それで、浮気相手に子供ができ、浮気相手を優先したらしい。」

千明「嘘だろ…聖は知ってるのか?」

拓馬「おう」

千明「父親の顔はみたのか?」

拓馬「みたよ。俺とそっくりだった」

千明「そう…そういや…微妙に聖と似てたな…」

拓馬「そか」

千明「母親のためで後半年?」

拓馬「うん、俺の母親…」

千明「お…おい…」


俺は目から涙をこぼした


拓馬「母親…癌になった…」


ホントにこんな運命ってあるんだな


千明「!?」

拓馬「だから俺海外に行って看病しなきゃいけねーんだよ。」

千明「美希ちゃんには言ったのか?」