アイノウタ。



わたしがそう言うと


麻衣ちゃんは一気に笑顔になっていった。





「本当に…??ほんとにほんと??」


「うん…!!」


「ありがとう!!綾香に言ってよかった!!」





そう言って麻衣ちゃんは


わたしに抱きついてきた。


わたしは臆病者。


麻衣ちゃんにわたしから離れてほしくない。


だって女の子の中で


初めてあたしに優しくしてくれた人だもん。


わたしのことを


キライになってほしくなかった。


これからもっともっと仲良くなりたかったの。


ごめんね…。


ごめんね、麻衣ちゃん…。


ごめんなさい、三木くん…。


ごめんなさい…わたし。