その人がなにか言いかけたとき ちょうど先生が笛を吹いた。 「あー…やっぱいいや。あ、そだ。名前教えてよ」 「名前??藤野…です」 「了解。ほら、行きな。並ばないと」 え… あ、やだ!! みんな並んでる!! わたしは慌てて自分の場所へ行った。 そういえばわたし、あの人に 名前教えたのはいいけど あの人の名前知らないや…。 …まあいいか。 そんなにかかわることもないだろうし。 「では、女子スタート!!」 先生のその声を合図に 一斉に女の子たちが走り出した。