その後は他愛もない話をした。


どの歌手が好きだ、とか


あの歌詞はいい、とか…。


主に歌のことが多かった。


話の途中で三木くんは


ときどきニッコリ笑う。


ふふっ


こういうの…いいなあ。


すごく楽しい。





「あっ!!」





ふと携帯を見た三木くんが叫んだ。


どうかしたのかなっ??


わたしがそう思っていると


いきなり三木くんがわたしのほうを見て言った。





「もう12時過ぎてるんだけど、家大丈夫っ!?」





そういえばお腹も空いている。


でも家の心配はない。


だってお父さんもお母さんも


家にはいないから。