アイノウタ。



「ご…ごめんなさいっ!!」





自分のこんな姿を見られたのと


人に聞かれていた恥ずかしさで


早くその場から逃げ出したくて


ドアに向かって走り出そうとした。


どうしよう…っ!!


絶対変な子だ、って思われたよ…。





「あ、待ってよ!!」





けど行くことができなかった。


だって腕をつかまれたから。





「今の歌って○○の新曲だろっ??俺も知ってる!!」


「え…」


「今ケータイの着信音なんだ!!」





そう言って男の子ははしゃいでいる。


…わたしのこと、変な子だ


って思わないの??