もうなにがなにかわからない…。 「俺、そろそろ帰る。また明日」 そう言って歩き出した早瀬くんに わたしは何も言わなかった。 言えなかった。 わたしは玄関の鍵を開け 中に入る。 くつを脱いで自分の部屋のベットに 倒れるように寝転がる。 なんで… もう明日、どんな顔をすればいいのか 分からない…。 分からないよ…。 早瀬くんが言ったあの言葉は 本気なの…?? 好き…ってなに?? もう本当になにがなにか 分からないよ…。