「そういえば紫音ちゃんのことだけどさ。」

 仲間のところへ向かう途中、光が話しだした。

「あの子のことも信用してみたら?」

「いきなり何?そんな簡単に何人も信用できるわけないでしょ?」

「何かさ…お前と気が合いそうな気がするんだよね。それに、男には言えないこと話せる友達必要だろ?」

「友達になるつもりはない。」

 そう言ってみたけど、次の日ひどいいじめから源さんを救う自分がいた。まあ、リストカットを馬鹿にされたことにむかついたってのもあるけど。まだ完全には友達になったつもりないけど、学校では一人くらい話せる子がいてもいいかもね。