大好き‥だよ。

『ゴール!!』

私は叫んだ。
今ゴールを決めたのは、俊チャンだ。


『ナイスシュート!』

俊チャンの後ろから、和樹君が抱きついた。

『良いパスだったよ、和樹!』

2人は、ハイタッチをして喜んでいた。


このコンビプレーは誰にも止められなかった。ゴール前に何人いようとも、この2人なら簡単に交わすことが出来た。


『俊、和樹!!お前達が一緒のチームだと強すぎて試合にならないよ。そろそろチーム変えしねぇ~か?』

2人は顔を見合わせて無言で頷いた。



『仕方ねぇ~な』

和樹君が俊チャンに言った。


『だな。和樹、負けねえよ!!』

『望むところだ』


これから敵対するというのに、さっきよりも楽しそうだった。