大好き‥だよ。

『悠君から聞いてないの?』

素直に聞くと、俊チャンは考え込んで「うん‥」と返事をして黙ってしまった。

『そっか‥』

どこから説明したら良いのか、話の流れを頭の中で考えた。


告白された時、俊チャンも一緒にいたからその続きから説明すれば良いのかな?

あの後一人で屋上に行って考え込んでいたら、華代が私を捜しに来てくれて。一緒に昔の話とか恋の話で盛り上がって。

「私の気持ちはこの先も変わらない!!」って事を再確認して、お昼の時間に悠君を体育館に呼び出して返事をして。

悠君とは、これからも「友達」でいようねって話をして。

それからは、俊チャンの事を相談したりしているだよ。‥‥って、最後の方は本人を目の前にして言えないよね(笑)

顔がニヤけているのが分かっていたけど、緩んだ頬を引き締めることが出来ずにいた。

でももしこの場で気持ちを伝えたら、俊チャンはどんな反応をするんだろう?困った顔をするのかな?それとも‥

ゆっくりと視線を俊チャンに向けると、曖昧な笑顔で私を見ていた。

『そうならそうと、早く言ってくれればよかったのに』

『えっ?あっ、ごめん‥悠君が言うと思ってたから‥』

『そっか‥』

『うん‥??』

『よかったじゃん。あいつイイ奴だしさ』

『うん‥そうだね‥‥ん!!?』

『えっ?悠と付き合ってるんだろ?』

『えぇぇぇえぇぇ!!』

高速スピードで首を横に振った。

『私、悠君と付き合ってないよ!!告白されたあの日に断ったの。だから、お昼の時間2人で遅れて教室に戻ってきたんだよ』

必死になって誤解を解こうとした。