大好き‥だよ。

『俺、心地(シンジ)って言います。よろしく』


『俺は貴大(タカヒロ)』


『俺は和樹(カズキ)‥です』

3人は照れくさそうに自己紹介をしていた。


『心地君に、貴大君に、和樹君ね。
私は香織。明日からよろしくお願いします』

田中さんは、満面の笑みで笑った。
女の私から見ても可愛いって思うんだもん。男の子達は‥


デレデレしていた。
下心見え見えですよ!?

「男って‥」


私たち女の子は、みんなそう思っていた。





『面白い子が集まったわね(笑)』

私たちの行動を静かに見守っていた先生が呟いていた。



ガラガラ~

教室の後ろの扉が開き、父母の方達が体育館から戻ってきた。


『それでは、今日はこれで終了になります。帰り道は、車に十分に気をつけましょう』



『『はぁーい!!』』

皆、自分のお父さん、お母さんを探して手を繋いで教室から出て行った。




『あっ!!お母さん』

最後に教室に入ってきたのが、私のお母さんだった。



『お母さん遅いよ』


『ごめんなさいね。じゃあ帰りましょう』


『うん!!』

私はお母さんの手を持った。


『俊君もよ』

一人で教室に残っていた俊チャンにお母さんが声をかけていた。