「………え!?就職?」



次の日。学校に行くと雅也に話した。


「お前は?どうすんの?」


「親がうるさいから大学…」


「雅也は勉強何気できるからな。」


「お前だって今から頑張れば…」


「親父大変だし。それに…奈々と約束したから。奈々が高校卒業したらお嫁さんにすると。」


「……お前…」


「親父も再婚するし…あ、子供できるんだよ。だから俺は兄貴になる。」


「悠紀が悠紀じゃねぇ…」


雅也はびっくりしてる。


「あはは。」


前ならこんな事言わなかったよな…


変わるんだな…俺でも。





すると


「お兄ちゃん!」


「げっ………」


柚ちゃんが教室に入ってきた。



「あたしの雑誌借りたでしょ?」


「いやいや、柚いなかったし…」


「なんであたしの読むのよ?」



兄貴も大変なんだな…




すると


「柚〜足速い!」



奈々が来た。


「ごめんごめん!」


奈々だ…


話さないとな。



「あ、悠紀おはよ〜」


奈々は笑って言う。


「ああ。おはよ。」


すると


「悠紀〜進路相談今日あったよな?」


「あ…忘れてた…」


雅也に言われて気付く。


偶然進路決まったばっかだから都合が良い。


「え?悠紀決まったの?」


「ん?だって俺は就職にしたもん。」


「あ…そっか。」


「え?悠紀先輩そうなの?お兄ちゃんなんかこんなんで大学なのに…」


「悪かったな〜こんなんで。」


雅也が言う。


「親父が再婚して子供生まれるしな。」


「え?悠紀お兄さんだ!」


「ああ。」


「いいな〜私一人っ子だし。」


「奈々は病気が悪くならなかったら小学校の先生になるんだよね?」


「うん!」


え?奈々が!?


こんな子供で…


同類じゃね!?