「悠紀といると安心する!」


奈々は笑って言う。


ばーか。


こんなに素直でかわいいと俺やばいじゃん。


奈々め……


「あ、悠紀の好きなお菓子あるよ?食べようよ!」


だけど


………ぎゅっ。


「ゆ、悠紀?」


俺は奈々を抱きしめた。


「素直すぎなんだよバーカ。」


これ以上はやばいよ?俺。


「ひ、人いるよっ?」


奈々は動揺。


「こうさせて。」



こうしてると安心する。


「………っ悠紀〜」



奈々がただ愛しくなった。



「奈々顔すぐ赤くなる〜」


「ひどい〜離してよ悠紀〜」


「やーだ!」



俺も奈々も何かが変わった。


出会ってから。


こんなに一途になれる事。


こんなに誰かを大切にできる事。


知らなかったから……


「悠紀、何かあったの?」


奈々は心配そうに俺を見つめる。


「大丈夫だよ。ただこうしたいだけ。」


「うぅ……」


奈々とこんな事になるとは思わなかった。



最初は遊びのつもりだった。


でも…


気がついたら君が好きでした。



いつも見るとドキドキして。


自分はおかしいのかと思ったりしたけど。



「なぁ…奈々、このまま…」


俺は奈々を離して言う。



「だめ!それ以上は!」


奈々は俺が言おうとしてた事をわかったのか慌てて言う。



「なんだよ〜」


「だってまだキスもはずいし…」


奈々は照れながら言う。


「わかったよ。奈々を大切にするよ。待てるし…」


「ごめん…」


まだ不安なんだな…


奈々は。


でもいいや。


奈々を大切にしたいから。


前の俺とは違うよ?



もし奈々と進展が更にあったら…


誰よりも優しく大切にしたい。


まぁ…


奈々だからいつかはわからないけど。