「アイス〜」
「お前太るんじゃん?」
「大丈夫♪」
二人でコンビニ。
奈々も元気だったし安心したら腹がへる。
「え?悠紀おにぎり?そんなんでいいの?」
「いやいやお前が多すぎなの!」
「へ?」
奈々の手にはスナック菓子やらいろいろある。
「美味しいんだよ?」
「はいはい。」
奈々って…やっぱ子供。
でも
見た目は子供っぽくないし、たまに見とれる。
だから独占欲だって…
すると
「悠紀〜早く買おうよ♪」
「ああ…」
奈々と過ごす時間はとても大切にしないとな。
「美味しい〜」
コンビニを出ると二人で公園のベンチに座ってお菓子などを食べる。
「疲れた〜」
奈々は病院帰りだからかそんな事も言う。
「病院って疲れるの?」
「行く時、いつも不安だからさ。」
奈々は笑って言う。
不安……
昔から奈々はそうだったんだな…
すごく小さい頃からずっとずっと苦しんで…
「奈々はさ、治ったら何したいの?」
「うーん…思いきり走りたいかな…悠紀と一緒に♪」
奈々……
走れないんだよな…
走っても少ししか体はもたない。
「叶うと…いいな。」
「大丈夫!だって私でしょ?」
「ああ…」
毎日最近不安になる。
奈々が離れちゃうんじゃないか。
奈々が苦しんでたらって……
「悠紀?」
「なんかあったら俺に言えよ?俺…奈々を守る。」
「うん!だって悠紀は私の王子様だもん!」
「王子様!?」
俺は笑う。
「でも…よかった。悠紀が彼氏で。」
奈々は笑う。
もうどうか…誰も奈々を苦しめないで…