だけど

「悠紀。もし…このまま奈々が元気だったら奈々を…お嫁さんにしてくれる?」





奈々はいきなり俺の腕を組み聞く。


奈々の顔は不安そう。


お嫁さん……


奈々……


「ああ…俺ももうすぐ…18。今すぐそうしたいくらいだから。」


「……いいの?私なんかで。」



奈々は俺を見つめる。


俺はずっとずっと奈々が好き。


それは絶対変わらないから…


だからお願いします…


奈々を俺から絶対に離さないで……


今はたった一人の女の子…


奈々を幸せにしたいから。


「……ばーか。お前じゃなきゃだめなんだよ。俺はさ!絶対奈々。」


すると奈々はにっこりと笑う。


「でもまだだめだよ。入籍できない…高校生だし。」


「じゃあ…約束できる?」


俺は奈々を見つめる。


「…………え?」


「それまでにこのまま元気でいて?俺、来年から奈々に相応しいやつになれるようにするから。」



「………うん!」


「大丈夫だよ。奈々なら…」



奈々をお嫁さんにできたらすごく幸せだ。



俺は奈々といられるのが1番幸せ。



奈々がいつも元気なのが幸せ…


「よかった…なら私…元気でいられるかも!」


「ああ。頑張れよ。」


「うん!ね、病院いたらお腹空いた〜コンビニで何か買おう?」


「ああ。今日は割り勘だぞ?」


「え〜?悠紀、買ってよ〜」


俺は笑う。


もし奈々に出会わなければこんな事も幸せだと感じる事はなかっただろうな…


俺らの約束。


待つよ……


奈々を幸せにしたいから。


いきなり奈々がそんな事を言ったのは不安だったんだろうな。


付き合ってまだ少し。


だけど


俺らの絆は深く結ばれてるよな?



来年もさ来年もずっとずっと同じ空の下を歩けるのはとても幸せな事だ。


俺らにとっては1番………