「悠紀がいるからかな…最近私元気だよ?」
「だよな…」
叔母さんと俺が心配するような事がないようにするには…
俺は奈々と願う事しかできない。
奈々とずっと一緒にいるのが難しいのは嫌だから。
「悠紀♪今日も休み時間来る?」
「ああ。」
そう言うと奈々は嬉しそうだ。
「でも、もうすぐテストかぁ…」
「え?やだ〜」
奈々が言う。
「俺も勉強苦手〜」
ほとんど遊んでたからな……
「悠紀って大学行くの?」
俺はもう高三。
奈々は一個下。
俺は今は就職と大学進学と専門学校の選択肢から選ばなければならない。
親父の事もあるし、まだ悩むよな。
「うーん…まだ悩み。」
「そうだよね…」
高校を卒業したら奈々と毎日学校で会う事はない。
複雑だな…
「私、応援するよ♪悠紀なら大丈夫だよ〜」
「ありがとう。」
進路かぁ……
考えてなかったな。
「じゃあね〜」
「ああ。」
学校に着くと学年で離れる。
礼とは気まずいな…
雅也に話そう。
〈ガラッ〉
「お〜悠紀!」
「はよっす!」
友達達が俺に言う。
あれ…?
「雅也は?」
すると
「なんかあいつ礼いきなり呼び出して…」
「…………え?」
なんか気になるな…
昨日、俺は礼を振ったし…
「どこにいるか分かるか?」
「多分…屋上じゃね?」
俺は走って屋上に向かう。
やっぱり…
雅也と礼がいた。
「なんで悠紀なんだよ!」
俺絡みかよ?
「昨日フラれた。でもあたしっ…」
「俺を見ろよ!お前は悠紀ばっか見すぎ…」
「ほっとい…」
すると雅也は礼に無理やりキスをした。
だけど
「雅也はだめなの!」
礼は行こうとする。
すると
「悠紀…」
礼に気付かれた。


