「なんで笑うかな…」


でも


奈々も頑張ってるんだよな。


「奈々、大丈夫!おかしくねぇよ?いいじゃん。」


「じゃあこのままでいいや♪明日もそうする!」


奈々ってば…



「お前、無理はするなよ?」


「へーきへーき!」


「全く…」


でもそんな奈々は俺の大切な彼女。


公認の。


「悠紀はモテるからね…私もこれくらいしないと!あの彼女妹みたいと言われたくないし…」


「俺は気にしないよ?」


「私は気になる!」


「はいはい。」


俺と奈々は二人で学校に向かう。


すると


……ぎゅっ。


奈々が俺の手を握ってきた。


「………奈々?」


「恥ずかしいけど付き合ってるからっ…」


「うん。」


俺は優しく奈々に笑う。


奈々も彼女らしくなったな…


俺も頑張るか。


「悠紀。今日は私、病院だけど一緒に帰ろ?」


「病院?」


「検査!」


「ああ…いいよ?まぁ、奈々は大丈夫。元気すぎて困るくらいだか…」


「ひどい〜一応病気なんだよ?これで悪かったらどうすんのさ!」


………ズキン……



奈々の病気はいつ悪くなるかわからない…


叔母さんがすごく神経質になって…


柚ちゃんや奈々自身も……


悪くなったら…奈々は…


「悠紀…?」


「大丈夫だと…いいな。」


1番怖いのは奈々の病気。


奈々は元気だ。


でも毎月検査。


それは危険性もないわけではないという事だから。


いくらこんな奈々でも…


すると


「大丈夫だよ。私、絶対負けない…」


奈々は俺の気持ちを分かったのか言う。

「だ、だよな…奈々だし!」


「はぁ?悠紀〜?」


やっと側にいれても…


奈々の問題がある。


絶対絶対…このままの奈々でいて……


苦しむ奈々は見たくない。


奈々の叔母さんはそんな奈々が自分だけでは心配だから…


俺になんだもんな。