俺と奈々は部屋の中二人きり。


しかも俺からキスした。


奈々は動揺中だ。



「……嫌じゃないよ!すごく嬉しいよ?でも…恥ずかしい…」


奈々はすぐ顔が赤くなる。


でもそこが可愛くて……



「恥ずかしい?もっと恥ずかしいのするか?」



「………え!?」


奈々は慌てる。


「ばーか。何もしねぇよ?奈々が大丈夫になるまでさ!」



奈々を大切にしたい……



だから……


今は



「うん…でも、キスはいいよ?」


奈々はにっこりと笑って言う。


「奈々…」


「不意打ちはあっという間だから…だから…」


俺は最後まで聞かず、奈々を抱きしめる。


ずっとずっと想ってたから。


すれ違っても、なかなか伝えられなくても…


毎日奈々を忘れる事なんてなかった…


こんなのは初めてで…


「奈々…好き。」


俺はこの言葉をためらいも我慢もなく何度でも君に言うよ?



例え離れても俺はこの言葉を心の中で言う。


奈々が好き。


もう…あんなのはやだ…


奈々だけを見ていたい。


好きでいていいだろ?


俺は奈々の髪を優しく撫でると今度は優しく長いキスをした。


他の女にしょっちゅうキスだとかなんでもしてきた。


だけど奈々は違う。


違うんだ……



優しくなれる……


軽い気持ちじゃないから……


奈々をマジで好きだから……


「…………ん…」



やっと手に入れた幸せ。


どうか崩れないで……




俺は唇を離すと奈々を見つめる。


奈々はにっこりと笑う。


こんなに好きで大切で…


だから



奈々が俺の初恋で最後の恋だといいな……



奈々とずっと一緒にいたくてたまらない。


奈々を守りたい。


奈々にずっと一途がいい。



恋をすると願い事は増えるばかりだ……


でも…いいだろ?