「…あ…そういえば。」


いつも買ってる雑誌の発売日だ……


「俺、雑誌買わなきゃ。」


「え?どんな雑誌〜?」


「エロ本だからだめ〜」


「え〜?ひどい!」


「冗談だって。」


俺は笑って言うと雑誌コーナーに行く。



これだな。



すると。


「見せて〜」



奈々が来る。



立ち読みできるみたいだから二人で少し見る。



「げっ……かなりメンズ雑誌…」


「だろ?」


「でも、悠紀…この雑誌のモデルさん達より良いよ。」


「え?そうか〜?」


「うん。悠紀…かっこいいもん。」



「奈々は彼女だからだろ?」


「でもモテモテみたいだし……」


「まぁ、結構女寄ってくるな。」


「そっか〜悠紀の周り、すごい人ばっかだったもんね。きれいな人多い…」


「俺はいつもいたから分かんないや。」



「そうなんだ……」



「……あ…奈々、なんか買わないの?」


「あ、私…お菓子買うんだった。」


「奈々さん奈々さん。おやつは300円までだから♪」


「え〜?遠足じゃんそれ〜」


でも。


「買ったら帰るんだ…やだな。悠紀とせっかく会えたのに……」



「ばーか。明日も会えるよ。」


「え?明日お休み…」


「だから、デートしねぇ?奈々が暇なら…」


「超暇!どっか行こうよ!」


「はいはい。」


俺は笑って言う。



奈々といられるのがすごく幸せだった。








弁当などを買うと俺と奈々はコンビニを出た。



「奈々買い過ぎ…」


「だって…」


「お前、夕飯は?」


「まだ……」



「じゃあ帰らないと。」


「え…?」


奈々は寂しそう。


「家の人心配するだろ。」


「じゃあ…せめて送って。」



奈々が言う。


う……


そんな顔で言われたらなぁ……


「分かったよ。明日も会えるのに奈々は〜」