あれから俺は奈々と全く会わなかった。
もう気がついたら高3の春。
里沙とは毎日会う。そして、病院にも一緒に行く。
そんな日々。
だけど……
「奈々〜帰ろう?」
「うん!」
奈々………
俺は窓の外を見る。
奈々が柚ちゃんと楽しそうに帰っている。
俺は遠くからしか見れない………
すごく辛い………。
奈々…奈々……
俺は誰にも甘えたり自分の本当の気持ちは言えない。
なぁ……奈々。
俺は……今もお前しか見れない……
どうしたら忘れられるんだよ……
でも……
俺はやな事ばっかじゃなかった。
奈々が………
2月。
俺はもちろんバレンタインはモテモテだった。
みんなクラスにきたり。
だけど……
一つだけ。
下駄箱に入っていたものがあった。
俺は取り出した。
名前は不明。
だけど……
《がんばれ悠紀☆》
メッセージカードに書いてあった。
ばーか…バレバレなんだよ。
クッキーだった。
それは前に奈々がくれたクッキーと似たもの。
形はいびつ。
「全く……」
だけど。
まだ…奈々は俺を……
俺はまだ辛い。
他のものは友達とわけたりしたけど、クッキーは全部一人で食べた。
また…奈々の料理食べたいなぁ……
だけど……
俺には義務があるからな……
いまだに忘れられない自分に腹が立つ。
最低最悪な俺……
高校を早くやめたい……
そしたらこんなに辛くないし。
奈々を見なくてすむ。
俺はいつになったら……
毎日が辛いの連続。
俺みたいなやつはいないほうがよかったな…


