……断ったら怪しまれる。
辛い…………
けど……
「わかった。」
俺は里沙を連れて奈々達の所に行く。
「何してんだ?奈々。」
俺は奈々に声をかける。
いつも通りいつも通り………
すると……
「悠紀……?」
奈々は振り向く。
だけど……
「………あ……」
一瞬、奈々は嬉しそうにしてたが里沙を見たとたん複雑な表情になった。
「初めまして♪悠紀から聞いてないかな?悠紀の彼女の本田里沙です♪」
「あ…林奈々です。で、こっちが神川柚……」
「初めまして……」
柚は奈々を心配そうに見ながらも言う。
「クリスマスなのに二人で過ごしてるの?」
げ……里沙……
それは言ったら……
「彼氏いないんで〜♪」
笑ってるけど柚ちゃんキレ気味?
「柚〜」
奈々は慌てる。
柚ちゃん気が強いからな……
「里沙、柚ちゃんは…雅也の妹だから……」
「え!?嘘〜?かわいい♪雅也はあんなだけど…だから、雅也が過保護なのね〜」
「いや、そうじゃないですから。」
なんか空気悪い……
すると……
「奈々……?」
俺は奈々を見る。
「よかった。悠紀…元気そうで。彼女さんと仲良くね……」
奈々は帰る。
「奈々!?」
奈々は振り返らない。
振り向いたら泣いてるのがばれるから。
悠紀を困らせるのが嫌だったからだ。
「いいの?柚ちゃん…一人にして。」
俺は柚ちゃんを見る。
「奈々はあたしに弱みを見せたくないから。今はいい。」
弱み……?
奈々は強がり。
きっと………今泣いてる?
ごめん……何もできないで。
ごめん………好きになって……
「じゃあ、あたしはこれで……」
柚ちゃんは帰っていった。
「どうしたのかしら?あの女の子……」
里沙が言った。


