俺は雅也と話す。
「あ、雅也…時間…」
「あ〜早めに行くかな〜女待たせたくないし。じゃ!」
雅也は家を出た。
………暇だな……
俺はいつもかばんに入れてる音楽プレイヤーをかばんから取り出す。
イヤフォンを耳につけて、曲を流す。
アルバムだから時間潰しになる。
それから数十分経過。
すると……
「悠紀!何聞いてるの?」
俺は奈々がお風呂から上がったのでイヤフォンを片方外す。
「……聞く?」
外した方の片方のイヤフォンを奈々に渡す。
奈々は頷き耳につけた。
「……あ…知ってる!これ♪私も好き!」
奈々が笑って言う。
「マジで!?」
「うん♪お小遣い足りないから借りてきたけど…」
「今度録音してやるよ。」
「うん!」
意外…
奈々も好きなんだ…
なんか嬉しい。
雅也や友達に聞いても知らないバンドなのに…
「悠紀、お風呂は?」
「あ、行ってくる。」
上がったら奈々は寝てるかな……
なんか寂しい……
あまり早く眠れない俺。
そんな気持ちだったが、着替えを脱衣所に持っていく。
「奈々と同じ屋根の下か…」
考えるだけでやばいから……
風呂に入ると今日の出来事を思い出す。
奈々との初めての放課後デート、お泊り会。
思い出せるのは奈々のかわいらしい笑顔やすぐ赤くなる顔とか。
好きなんだな…俺はマジで。
一目惚れ……ってやつか。
頭洗お……
柚ちゃんやおばさんがいるからか、メンズ用とレディー用みたいな感じでシャンプーなどが分かれてる。
メンズにするか。
雅也のかな…?
俺は頭を洗う。
あ〜気持ちよかった。
風呂から上がり、持ってきたTシャツとパンツに着替えた。
タオルを肩にかけ、俺はリビングに向かった。


