「柚〜私も手伝うね?」
リビングに着くと奈々は笑って言う。
「ありがとう〜奈々♪」
やばいな……
さっき奈々と遊んだり話したりしたのに……
まだ足りない。
奈々の隣いたいとか…
俺は変?
すると、雅也はリビングに着いてすぐソファーに座った俺の隣に来た。
「……何?」
「あのさ…悠紀…柚が寝たら抜けていいかな?」
「は?なんでだよ。」
「実は今日…女と約束して……」
「ああ…柚ちゃんになんか言われるの嫌なんだな?」
「ははは…話分かるじゃん♪」
「はいはい。わかったよ。雅也の味方するし。」
「悠紀君愛してる〜」
「キモッ!」
俺は笑って抱きついてきた雅也から離れる。
「ひどいな〜悠紀君…」
「君づけすんな〜」
そんな悠紀達を見て奈々は笑う。
「奈々?何見てるの?」
「あ、ごめん!」
奈々は紅茶を入れる用意をした。
「美味しい〜」
俺らは紅茶を飲みながらお菓子を食べる。
つまりお茶タイム?
「あ、奈々の好きなの今やってるよ?」
「あ〜」
奈々はテレビをつける。
奈々って何見るんだろ…
「あ、出た〜かわいい!」
奈々が見てるのは動物ものの番組。
「私、この犬大好きなんだぁ…」
奈々が嬉しそうに言う。
いいな…
犬になりてぇ…ってばかか!?俺は……
「でも、奈々んち動物いないよね?」
「叔父さんが犬苦手なの〜でも、高校卒業しても一人暮しさせてもらえないし…」
「大変だね〜奈々。」
「だから見るんじゃん。」
奈々はかわいいだとか癒される〜と言いながらテレビを見る。
奈々の病気は叔父さん叔母さんが心配性になるほどやばいのかな…
一人暮ししたいとか走りたいとか奈々もなんか思わないのかな?
奈々は俺の何倍も辛いんだよな……