「うん…でも…」
「…………?」
「悠紀…なんとかして…」
奈々を見る男がいっぱい。
あ〜奈々…
「お前らな〜」
「だってかわいくねぇ?」
確かに奈々はかわいい。
だけど……
男苦手だからさっきからびくびくしてんじゃん。
「誰〜?あの子…」
「悠紀〜」
女はうるさいし。
すると…
「あれ?悠紀〜」
えっ……
里沙………
「久しぶり〜今日どうしたの?」
「雅也に用あって。」
「え〜?」
すると……
「奈々ちゃんだって!かわいい〜」
「俺らの一個下!?」
奈々………
奈々の周りに男が来る。
奈々びくびく……
しかたないないなぁ……
「悠紀!?」
「奈々、行くぞ。」
「えっ!?」
俺は奈々の手を引きクラブを出た。
「……大丈夫か?」
「う、うん…」
奈々は俺を見る。
「全く…あいつらは〜」
「悠紀…さっきのきれいな人誰?」
「あ〜元カノ。」
「えっ!?」
「美人だろ?悪女だけどな♪」
俺は笑って言う。
「あのさ…悠紀…今日はどうしたの?」
「ん?何が?」
「雅也先輩ちに泊まるなんて……」
俺は黙りこむ。
「悠紀……?」
「親父がうざいから出てきた。」
「お父さん…?」
「俺の親父も奈々のお父さんみたいにひどいな。」
「…………。」
「俺はいらないやつらしい。だから、こうやって自由にしてる。」
すると……
「……奈々?」
奈々は俺の手を握った。
「大丈夫だよ。悠紀はいらなくないよ。私はそう思ってないから。」
奈々はにっこりと笑って言った。
奈々……
奈々には話しやすい。
辛い事もばかな話も……


