マジ最悪。


俺は誰にも弱みを見せない。


あんな大人に負けるのは嫌だ。


気分悪……


俺はケータイを取り出す。



雅也に電話しよう。






「もしもし?」


『あ、悠紀〜?』


「お前、今どこ?」


『えっ…クラブ…』


「今日泊めてほしかったんだけど…」


『うーん…じゃあさ、クラブ来いよ?』


「……………。」


『だめ?』


「わかったよ。じゃあ、用意したら行く。」


『わかった〜』


女なんかシカトするか。


とにかく家は嫌。




〈ガチャッ〉


部屋を出ると妙に静か。


きっと親父らは部屋だろう。



泊まる用意をする。



家にいても嫌になる。


早く用意して行こう。










俺は用意をすると家を出た。












「あれ?悠紀〜久しぶり♪」


「悠紀〜」


クラブに行くと友達や女が俺を見る。



「今日遊ぼうよ〜」


「わり♪雅也と遊ぶ!」


「何それ〜」



すると……


「悠紀。悪いな〜ここに呼びだして。」


「いいよ。……ん?」


雅也の隣には柚ちゃん!?



「ゆ、柚ちゃん?」


少しメイクをして派手なカッコで柚ちゃんがいた 。


「あ、悠紀先輩〜」


「な、なんで?」


「あ〜こいつの好きなやつがここにいてな。」


「へぇ…」


柚ちゃんのタイプって…


すると……


「ゆ、柚…やっぱり私無理だぁ…」



えっ………?


奈々がいた。


奈々は普通にワンピースを着て派手ではない。


私服かわいい…


「ゆ、悠紀!?」


奈々は俺を見た。




「あのまま帰ったんじゃ…」


「二人とも泊まりだったの。だから柚んとこ泊まる。だから付き合って来た…」


「えっ?奈々も?」


「………えっ?」


ラッキーじゃん俺…