「見張りって?」


「…俺もよく知らない。奈々ちゃんと会ったの最近だし。」


「ふーん…」


「まぁ、悠紀は女遊び担当だから…ああゆう系の子と関わらないだろうな。」


「まぁな……」


「林奈々ちゃんだってさ♪かわいいよな〜男苦手なのがおしいわ〜」


「おまえは、あの子が男苦手じゃなくても相手にされないんじゃん?」


「なに〜?じゃあ、勝負する?」


「は?」


「どっちが奈々ちゃんをくどけるか♪」


「遊びに使うなよ。かわいそうだし…」



「珍しい〜おまえが女かばうとか!」



「いや、俺…清楚はちょっと…」


「いいから♪だって、奈々ちゃんかわいいからマジになるかもよ?」


「はいはい。わかった。」


「マジ?うけんの?」



「あんま傷つけない程度にな。」


「わかった〜よっしゃあ♪」



こいつ…あの子にマジなのか遊びかよくわかんねぇな。



……最初は遊びだと思ってた。



でも…


初めて会った瞬間からが始まりだったんだ…


全ての………








「悠紀〜クラブ寄るんだろ?早く行こうぜ〜」


「ああ…」



放課後になると、いつものように友達達とクラブへ入る。


「あ、悠紀じゃん〜」


「悠紀♪♪」



みんな俺を見る。


「モテるな〜」


隣で雅也が言う。


さっきまで奈々ちゃん奈々ちゃんだった雅也も仲間。


ここではナンパまたするのか?



すると…


「悠紀〜」


「あ、里沙……」



里沙は元カノだが、いまだに遊ぶ。



「よっ。まだ本命彼女なし〜?」


「できるわけないじゃん。」


「だよね〜あたしも♪ね、後で抜けない?」


…里沙は腕を組んでくる。



里沙は見た目がきれいだが遊び人だから悪女って感じ。


「ああ。」


悠紀はタバコを取り出した。



そしてライターでタバコに火をつける。


「ふぅ〜……」