でもそれより……
雅也……
「じゃあね〜」
「ああ…」
礼は教室を出た。
俺は礼が行くと雅也を見る。
「どういう事?」
「兼達が礼と昼食べるとか言って…嫌とか言えないじゃん?」
「そうなんだ…なんか話した?」
「ううん……」
雅也には悪い事したかも…
自分は嫌な女といるのに友達がこっそり好きな女と昼食べてるなんて…
「ごめんな?俺なら礼追い返せたのに…」
「いいよ。」
「そうか…」
すると……
「みんな席ついて〜」
「やべ…数学のババアだ〜」
雅也は笑って席についた。
雅也も遊びやめて恋したら…
だめか……
礼で失敗したから今はそんななのかも……
あ〜授業たる……
悠紀は寝る。
早く学校終わらないかな……
「……悠紀〜帰ろう?」
授業が終わり、放課後。
雅也が言った。
「わり…今日は用あって…」
「そっか。」
「雅也マジごめん!付き合い悪いな…明日おごる!」
「マジ?ならいいよ〜」
「あはは。つか、お前…今日クラブ行かねぇの?」
「あ〜親父の仕事の手伝いでバイト。」
「そっか…金ないの?」
「まぁな〜だから明日!じゃバイバイ♪」
「おう…」
雅也が行くと俺はメールをチェックする。
あ……来てたんだ。
《悠紀まだ教室?二年の昇降口で待ってるね♪》
やべ…早く行かなきゃ。
俺は走った。
「悠紀遅い…」
「わり…」
奈々が昇降口の前で待ってた。
「行こう。」
奈々が笑って言った。
学校に出ると俺らは並んで歩く。
奈々はマフラーを巻く。
「今日、寒いな〜」
「うん。もうすぐ12月だしね。」
「そっか…クリスマス…」


