「……ありがとう♪奈々もだ。」
奈々は笑って言う。
「うん。」
俺は奈々の頭を撫でる。
奈々を好きでいていいのかな……
こんなに純粋で素直で…
俺は……
「そういえば、悠紀…今日…一緒に帰れる?」
「えっ?」
俺は奈々を見る。
「あ、嫌だったらいいよ?」
奈々……?
「いいよ?俺暇。」
「ありがとう…」
奈々どうしたんだろ?
誘いはすごく嬉しいけど。
「あ…昼休み終わる!」
「あ、ああ。」
俺は奈々と屋上から出る。
もっと時間が欲しい……
放課後も会えるけどさ。
「今度は授業さぼる?」
「ばーか。無理♪」
奈々は笑って言う。
「……奈々ちーん…」
「でも、また誘うね?悠紀といると楽しい。」
「はは。」
奈々をどうして好きになったかよくわからない。
だけど……
一途に想っていいかな…
俺こんなだけど……
奈々を好きでいていい?
「じゃ…俺こっちだから…」
「あ、じゃあ…バイバイ…」
俺は奈々と別れた。
〈ガラッ〉
「ただいま〜」
「あ、悠紀〜」
………えっ?
クラスには礼がいた。
雅也もいる。
仲直りか………?
「あ、里沙が連絡してって。」
「なんで?」
どうやら里沙からの伝言で礼は来たようだ。
でも雅也……
「悠紀…里沙と切ったら?遊びやめる系なんでしょ?」
「まぁな…」
「なんか寂しい〜つか、里沙…マジ悠紀好きみたいだし。はっきり言いなよ?」
「はいはい。」
もう遊びはめんどい。
里沙や他のやつをなんとかしなきゃな……