「奈々…?」


「ん?」



奈々は悠紀を見る。



ドキッ……



やっぱりドキドキする。


奈々かわいいからな。


「な、何?なんか私の顔についてる?」



戸惑ってるし。


「奈々ってマジちびだな〜」


「えっ?」


少しからかう。


「ひどい…」



「ばーか。ちびっこのがかわいいだろ?うさぎとかみたいで♪」


「えっ?奈々は小動物?」


奈々は悠紀を見る。


「近いじゃん♪」


「悠紀〜」


奈々をどうしてこんなに好きかわかんない。



気がついたらだから…



「あのさ、悠紀?休み時間終わる…」


「えっ?」


雅也に言われ俺は時間に気がつく。


「やべ…時間…」


「じゃあね…」


奈々がさみしげにいる。



やば…帰れないかも…



でも……



「また来るから♪」


「来なくていい…」


素直じゃねぇな……



だけど…



「私からも行っていい?」


「えっ?」


「奈々…二年の先輩苦手だけど…」


「いいよ?俺が守る♪」


「よかった♪」



奈々は子供みたい…


でもかわいいし…



「じゃあな♪」


「うん。」



奈々が好き。



だめだな…俺…



もっともっと近づきたい。


触れたい。



そばにいたい。



恋って人を我が儘にさせる。



「…悠紀…やっぱりマジなんだな?」


「………ああ…そうみたいだ。」



今まで里沙やいろんな女と遊んだり会ったりした。



だけど…


こんな気持ちは生まれて初めて。



教室に戻ってから。ケータイには奈々からのメールが入ってた。



《昼休み行っていい?弁当一緒にたべよーよ♪
奈々p(^^)q》


昼休みかぁ……



いつもは雅也らとだけど。


《オッケー♪お互い友達には内緒で☆》