「よっ!柚♪辞書貸して?」


奈々達のクラスに着くと雅也が言う。


「お兄ちゃん来てそうそう〜?」


なんだかんだでいい兄妹だな〜



すると……


「悠紀…」


奈々が来た。


「奈々どこ行ってたの?」


俺は奈々を見る。



「友達にプレゼントもらったの。」


奈々の手にはたくさんの紙袋。


奈々はかばんにプレゼントをしまってる。


かばんにはちゃんと俺があげたマスコットがついていた。


なんかマジ嬉しいんだけど。




「悠紀、さっき見たよ?体育で走ってたとこ。」


かばんにしまうと奈々が言う。


「えっ………?」


「私ら窓際の席だから。それに自習。」


「マジ?」


走ってるとこ見られてたなんて……


「速いんだね?」


「そうかな…」


「奈々、かっこいい言ってたよね〜」


「な…柚〜」


奈々は顔が赤い。



やば……かわいいんですけど…


「奈々?マジすか?」


「違うし。」


奈々が言う。


「素直になれよ?」


悠紀は笑って奈々に言う。




「ばか。」



だけど…


奈々とこんな関係でいられるのは嬉しかった。




「奈々さん!」



「いくらモテても奈々だけは悠紀に動じないからね?」


奈々は笑って言う。


「へぇ…惚れたらどうしようかな〜♪」


悠紀はにやっと笑って言う。


「……っバカ。」


でも、奈々…戸惑っててやばいし…



二人きりだったら俺やばいな〜



「奈々が男の子にバカって言うなんて…」


柚ちゃんはにやっと笑って奈々を見る。


「な、何?」


「奈々、やっぱり…」


「違うもん…」


「素直じゃないんだから。」



……どういう事だろ?



奈々は顔が赤い。


奈々さん??