「えと…ペペロンチーノとスープと紅茶とガーリックトースト!あとケーキ…」
「太る!」
「いいもん〜細いから。悠紀はジム行ってるからだめみたいだけど。」
「いい男だからな。俺は。おばさんにも若い女にも会社でモテ。」
「え〜やだ〜」
「ははは。奈々だけだよ。奈々はどうよ?」
「ん?今日はお客さん多くて。翼君くらいの子がおつかい来たよ。」
「ははは。翼にもやらすか。あ、タバコ買わせようかな。」
「かわいそ…」
「あ、俺はミートソースとコーヒーな。」
「え?それだけ?」
「会社でパン食べたから大丈夫だよ。奈々はそんな多くていいわけ?」
「はい!」
「あはは…全く。可愛いのにすご…」
「いいの。今日は食べたい!だってむかつくのよ?店長ったら…」
「もう〜奈々をいじめたら許さないし。」
「悠紀が何かしたら危険だからやめて。」
「悪い悪い。俺、強いからな〜」
「だめだよ。暴力は。」
「はいはい。大丈夫だから。奈々が困る事はしない。」
「心配性。」
「奈々だからだよ。」
奈々は色々あるやつだから…
「大丈夫!あ、今度…悠紀の会社行っていい?」
「は?」
「私が迎えに行く。」
「ありがとう。」
俺が言うと奈々は笑う。
すると
店員が料理を運んできた。
「美味しい〜」
この当たり前の幸せ。
俺のたった一つのかけがえのない大切な宝物……
「奈々〜口ついてる!」
「え〜やだ〜」
もう20代。
でも
まだ心は子供なままかも…
高校時代からずっと変わらない……
ずっと仲良いねと言われていたい。
カップルから夫婦になったけど
変わったのは環境だけだ
君を想う大切な気持ちも奈々の純粋さも
みんなみんな
消えるはずがないんだよ。


