「あ、じゃあ実家いるよ。近いし…」
「わかった。夜は奈々の実家?」
「ううん。新しくできたイタリアン行きたい。」
「わかった。じゃあなるべく早く終わらして行くから。」
「うん。」
「あ、明日さ…翼来るらしいから。」
「え?翼君…?」
「百花ちゃん連れて雅也が来るからな。」
「そうなんだ〜」
百花ちゃんとは雅也の娘。
翼と同い年で同じ幼稚園に通ってる。
「あの二人仲良いからね。あ、礼さん来るの?」
「ん?あいつも来ると思う…」
「やった〜」
奈々は笑う。
「柚ちゃんは?いいの?」
「柚は友達と独身同士の旅行。」
「そうか。」
「私は悠紀がいるからだめと…」
「俺が行かせないもん。」
「え?」
「俺同伴はいいけど。」
俺は束縛あり。
だって
結婚してからも不安はあり。
でも
「うん。悠紀も行かないもん。大丈夫だよ?」
奈々は
辛くないのかな…
独占欲が強いのは奈々がすごく大切で
六年前の夏からそれは変わらない……
でも
奈々には重かったりして…
すると
「ね、悠紀!冬休み入ったら私らでどっか行こうよ?」
「例えば?」
「ん〜旅行行きたいからどこでも!」
「そっか。じゃあ…行くか。」
「うん!」
電車に二人で乗る。
奈々と出会ってからはもう七年かぁ…
長いなぁ……
俺が24で奈々が23。
奈々はついこないだ誕生日を迎えたから……
「悠紀…寒い〜」
「ほらほら。」
俺は奈々に自分の上着を着せる。
「悠紀が風邪引くよ〜」
「平気だよ。」
そう言うと奈々が笑う。
「悠紀は優しいね…」
「旦那ですから!」
俺が言うと奈々はまた笑う。


