あれから五年たつ……



俺と奈々の新しい夢は……










「行ってきます!」


「あ、悠紀待ってよ〜」



俺が会社に向かう途中、奈々が追いかけて来た。



奈々も仕事を始めた。


雑貨屋で働いてる。



「奈々〜遅い!」



「ごめん〜」


奈々は相変わらずかな…


でも


「大丈夫?体。昨日の夜吐いてたし…」



「大丈夫。病院帰り寄る。」


「そうか。」



駅は降りるとこが同じ。


それは俺が心配性なため、いつでも奈々に何かあった時出れるように出勤先を近くにと。


「仕事、悠紀はいつ終わる?」


「ん?俺は8時くらいかな…」


「あ〜私は7時。」


「じゃあ…一時間だから…」


「あ、私待ってるよ!」


「え?いいの?」


「うん。あ、でも悠紀飲み会とか誘われてなかったっけ?」


「いや、絶対飲み会拒否。」


「え〜悠紀結構飲むじゃん。確か…雅也先輩とこないだ…」


「いやいやあいつはいいけどさ。休日だったし。」


「悠紀って飲み会全然行ってないよね。大丈夫?付き合いとか。」


「平気だよ。なんとか。俺は高校時代うまくやってたしな。」


「え〜」


奈々はマフラーを巻きながら歩く。


もうすぐクリスマスだった。


「奈々の料理のが上手いしな。あ、ビール買っといて。」


「うん。」


「奈々は飲むなよ?」


「はい……」


奈々はお酒があまり得意ではない。


ちなみに飲むとすぐふらふらになる寝る。


「じゃあ私はサイダーか…あ〜大人になったらお酒を悠紀と飲むの夢だったのに。」



「いいって。あ、クリスマスは大丈夫だろ?度が低いのだし。」


「うん!」


二十歳の時、結婚して夫婦になってもいまだに変わらない。


この恋は終わらない。


永遠の恋をしていたい…