………ばーか。


感動で泣いちゃうじゃん。


恥ずかしいってこういう事か……


俺も恥ずかしいけどさ手紙。



よし



俺はケータイを開く。


「………終わったよ?」



電話をかける。



すると


『後ろ見ろ!』


………ん?


振り向くとケータイを片手に持ち笑ってる奈々がいた。



「……あーほ。泣いたじゃん。」


「次は奈々の番な?俺恥ずかしいから」


「はーい。」



ちなみに二人で読むと恥ずかしいためお互い交代で手紙を読んでいる。



奈々は助かった。



運が良いとか医師が言ってたかな……


あれから俺は親父の知り合いの会社に就職し、奈々は相変わらず女子高生やってる。


二人で過ごす二度目の夏。



「そうだ。その封筒…何入ってるの?見てない。」


俺はまだ見てない封筒を見る。


封筒から中の物を出す。


出て来たのは奈々の人形…?


「へへ!悠紀には負けてられないからね!」



「はいはい。可愛いね。」


「もらってよー?」


「わかった。あ、俺向こうのカフェで待ってるからな。」


「わかったー!」



「じゃあ後で!」



俺は走ってカフェに向かう。



《奈々へ》



すごくすごく大切な君へ


俺は女に興味なかった。


だから最初は本当はというと奈々も遊び半分だった。


でも


君は違ったんだ。


初めて俺が好きになって初めて大切にしたいと思えた女だ。


俺は奈々に会えてよかった。


これからもずっと一緒にいてくれよ。


俺は奈々とは運命だって信じたい。


占いとかそうゆうの嫌いだけど奈々は違う。


なあ…愛してます


お願いだから俺から離れるなよ?


傷だらけになってもいい


俺はずっと奈々の隣にいるよ。


悠紀》



奈々ほどは長くないけれど


伝えたい言葉だ。